4.畳み掛ける絶望

大学編

絶望は、畳み掛け、追い打ちをかける

ろくに単位も取れず、大学に通う気力も涌かず、毎日が憂鬱でした。

唯一の救いは、新聞配達というのは、『単独行動』のため、業務中に同僚と話すのは、最低限の会話で回避できたことです。

挨拶と、軽い世間話に軽く話を合わせておけば、「そろそろ配達行ってきます」といって逃げることができました。

集金も、基本的には訪問してお金もらってサヨナラなので、『無の心』でこなすことができました。

食欲もなく、体重が落ちていきました。

「あんなに苦労してこの大学に入ったのに、俺は、一体何をしているのだろう。」

自己嫌悪に襲われ、

「頑張って生きるの、疲れた。」

そんな気持ちが湧いて来ます。

そんな私に、一本の電話が入りました。

「もしもし、座右の銘太郎さんのお電話ですか?〇〇警察の者ですが。」

警察?

東京都内で暮らす私に、地元の警察から一体なんの用事だろうか?

心当たりがないわけではない、、、わけではない!

結構、真面目に、潔白に生きてきたつもりでしたので、警察に追われるようなこと、身に覚えがありません。

「妹の茉奈さんのことでお電話しました。茉奈さん、事件の被害に遭われて、今入院をしています。」

事件?一体何が起こったというのだろう。

事件の詳細は、次のような出来事でした。

茉奈は中学時代の担任の勧めで、定時制高校に進学をした。

前述したとおり、母親の感情の矛先が私から茉奈に向いたため、茉奈は社会人の彼氏の家に半同棲していたが、その男と別れ、定時制高校で知り合った気の合う女友達と、毎日繁華街をウロウロする生活をしていたそうです。

茉奈の通っていた定時制高校は、地元でも有名な、『荒れた高校』で、暴走族やらレディースやら(死語?)に所属している人が沢山いた。

茉奈と、仲の良い女友達の幸子(仮名)も、あるレディースのグループに入らないかと誘われたのだが、

「群れるのは弱い奴」

的なことを言って、誘いを断った。

(ロックだね!)

ある日、『今日の晩飯と寝床を提供してくれる人』を待って繁華街のナンパスポットに2人でいたら、2人組の男に声をかけられ、いつものように、ついていった。

ついていったそのマンションの部屋には、同じクラスのレディースの女リーダーが待っていた・・・