6.激しく励ますと書いて「激励」

大学入試編

 「お前、一体今どこにいるんだよ(# ゚Д゚)」

 と、それはもう凄い剣幕で、デカい声で、ヤクザから電話が掛かって来たのかと思うほどでした。

 「この間、お前の1個上のMが中学に会いに来て、浪人中の勉強の相談に来たんだが、その時免許センターでお前にバッタリ会って、番号交換したと聞いたんだよ。」と。

 そして、S先生は私の妹(当時中学3年)から私が家を追い出されて行方不明になったことを聞かされたとのことでした。  

 「生きてるのか死んでるのかも分からないから、みんな心配してるんだ。会いに行くから顔みせろよ。」

 「あの、母親には話さないでおいてもらえますか?」

 「分かった。事情は妹さんから少し聞いてるから、そこは安心しろよ。」

  S先生とアパート近くで待ち合わせ、ファミレスで話をすることに。

 私はS先生に、なぜ家を追い出されて、一人暮らしになってしまったのかを洗いざらい話しました。

 ひと通り話を聞いてくれたS先生は、

 「そうか。大変だったな。ところでお前、高校3年だろ。進路はどうするんだ?」

 と聞いてきました。

 その問に対して、私はなんだか腹が立ってしまいました。

 なんだか、俺の今の惨めな気持ちも知らずに、無責任なこといってんじゃねぇよ、こんな状況で、受験とか無理に決まってんだろと、思いました。

  「こんな状況で、進路なんて考えられるわけないじゃないですか!自衛隊にでも入って、お国のために奉公するんで、僕のことなんかほっといてください!」

 と、ムキになって反発してしまいました。

 そんな私にS先生は間髪入れずに、

 「お前みたいな若い奴が、未来を諦めるようなこと言うなよ!」

 「そんな姿、見てられないんだよ!」

 と、大きな声で、

 顔を真っ赤にして、

 言ってくれたのです。

・・・

・・・

 その後は、もう、言葉になりませんでした。

苦労したから偉いとか思ってんじゃねえよ

 私は、ちょっとばかりの人生の挫折で、ちょっとばかりの苦労で、

 「俺の人生、終わった」

 と、勝手に自分の人生に向き合うことを放棄して。

 「お前は確かに、辛い思いをしているかもしれない。」

 「でも、それを嘆いて、一体なんになるんだ。」

 「若いうちは、苦労は買ってでもしろという言葉があるじゃないか。」

 「心が苦労に負けているだけじゃないか。」

 もう、

 畳みかけるような熱い言葉と心に、

 座右さんのHPはもうゼロよー。

 もうやめてあげてー(泣)

 熱い。

 熱すぎる。

 そして激しすぎる(泣)

 そして、こう、感じました。

 「私が諦めた私の人生を、この人は諦めていないんだ。」