7.天国からの転落は、ダメージが大きい

ホームレス高校生編

 こうして、7才年上の魅力的な女性と付き合えることとなった私でしたが、それはそれは、幸せな時間を過ごすことができました。

 なにせ、幼少の頃から、家庭での良い思い出がなかったのです。

 大人の女性とのデートは、貧しい高校生にとっては、夢のような時間でした。

 今まで食べたことのないような、美味しい食事を食べさせてもらいました。
→決して高級料理だったわけではありません。

 腕時計のプレゼントは、嬉しかった。
→決して高級品だったわけではありません。

 映画館なんて、小学校低学年の夏休みに、親戚に連れて行ってもらったきりでしたから。
→ポップコーンとジュースを買ってもらえるなんて、泣いてしまう。

 夜景を見に、よくドライブに連れて行ってくれました。
→女性でマニュアル車を運転する姿はカッコよかった。

 何より、家を追い出されてもYさん宅にシェルター代わりに逃げ込めるようになり、Yさんとお付き合いをしていた間は、ささやかな幸せを噛みしめていました。

 「生まれてきてよかった。」なんて、思っていました。

 そのささやかな幸せから、まさか「ホームレス高校生」への転落が待っていたなんて、一体誰が予想できたでしょうか。