人生立て直し編

知らない番号からの着信

それは大学2年後期の初秋

学食で、『いつもの』スペシャルうどん(自分で勝手に命名)を食べている時だった。

スペシャルうどん、何がスペシャルかというと、かき揚げ、卵、油揚げを全部トッピングと ...

大学編

心の奥底から湧き上がるもの

ひとしきり泣いた私に、松島さんが続けた。

「妹さんのことを助けたいと思うのなら、君自身がしっかりしないと。君自身が幸せじゃないと、助けられないよ。」

「必ず、『兄さん助けて』という日が ...

大学編

受け止められないほどの悲しみ

茉奈が出ていって数カ月。

ショックすぎて、辛すぎて、『涙も出ない』くらい、現実を受け止められていなかったようだ。

ヤケを起こし、自暴自棄になってみても、一向に心が晴れない。

大学編

自暴自棄な日々、何もする気が起きない。

3カ月程、こんな毎日を過ごしていた。

『このままじゃいけない』

そう思っても、心と体が追いつかない。

部屋の片隅に置いてある、組み立て前のカラーボ ...

大学編

俺は、なんということをしてしまったのだろう。

傷害事件に遭って傷付いている妹に、平手打ちをするなんて。

最低の兄貴。

いや、女性をひっぱたくなんて、男としても最低だ。

俺なんて、マトモに ...

大学編

年が明けた。

東京の冬も案外寒いんだなと感じていたある日、見知らぬ電話番号から着信が。

「もしもし、茉奈さんのお兄さんですか?私は梨元と申しまして・・・」

お電話いただき、『恐縮です』

...

大学編

荒みきった心を開くのは容易ではない

茉奈との生活が始まった。

新聞販売店の所長には、事前に事情を話し、相談していた。

寮に一緒に住むことを了承してもらうことができ、ホッとした。

のみならず、「何か仕事 ...

大学編

茉奈を引き取ることを決め、病院に電話をした。

退院の手続き等で、地元まで迎えに来てやってもらえないかと言われたが、その部分は茉奈の通っていた定時制高校の先生方が引き受けてくれました。

厄介だったのが警察。

大学編

絶望は、畳み掛け、追い打ちをかける

ろくに単位も取れず、大学に通う気力も涌かず、毎日が憂鬱でした。

唯一の救いは、新聞配達というのは、『単独行動』のため、業務中に同僚と話すのは、最低限の会話で回避できたことです。

大学編

その日は、梅雨時期だということもあり、夜半から、ひどい土砂降りの雨でした。

3月末に上京。

新聞屋の朝は早い。幼少の頃、『パン屋のおじさんが朝いちばん早い』と習いましたが、新聞屋もどっこいどっこいではないかと思 ...